林謙吾(山梨学院)、中日「コントロール良い」
2023年05月21日

林謙吾(山梨学院高・投手) 178cm・右投右打・動画 |
日本一の頂に立った男は見える世界が違う。エース右腕・林(動画)は10―0の5回2死で16人目の打者を迎えた。あと1人で5回参考ながらノーヒットノーラン達成だ。最後の打者を中飛に仕留めると、打球に視線を送ることなくロジンバックを拾い上げた。歓声の上がるスタジアムとは対照的にエースの表情は晴れなかった。
「この関東大会でもう1回、つくり直して夏に行けるようにという気持ちで臨みました。序盤は頭が突っ込んで投げるという悪いクセが出てしまったんですけど、徐々に修正しながら投げることができました。試合の中で修正できるのが自分で強みだと思っているのでよかったかなと思います」
最後の夏に向けて進化は止まらない。この試合の初球に自己最速を2キロ更新する142キロをマーク。選抜では6試合を投げて51回2/3で四死球はわずか6だった制球力も健在。この試合もカットボール、カーブ、スプリットを自在に駆使してコーナーを突いた。「しっかり右バッターのアウトコースに投げるのが自分の持ち味」と長所を自覚している。
選抜後に招集された高校日本代表候補強化合宿では大阪桐蔭・前田悠伍投手や仙台育英・高橋煌稀投手ら世代を代表する投手と交流。その中でも享栄の最速152キロ左腕・東松快征の直球には「速さが一番違った」と衝撃を受けた。その上で「伸びであったり、切れであったり、コントロールであったりという部分は負けてないかなと思いました」と自信を深めた。
甲子園の春夏連覇が懸かる高校最後の夏へ。大きな期待を寄せられるが「自分たちは力がない。そうやって勝てるチームではないので目の前の試合に一丸となって頑張ります」。謙虚に一歩ずつ踏みしめる考えだ。
▼中日・米村明アマスカウトシニアディレクター
「(林について)コントロールが良い投手です。打者が合わせづらい角度やボールの見えづらさを備えている。これから時間をかけて制球力や直球のスピン、打者との勝負勘を鍛えていけば(阪神の)村上のようになれる可能性を秘めています。(アマチュア時代の)村上投手は(投本間の)18メートル44の中で危険を察知できる能力を持っていた。そういう力は打者との勝負の中でしか磨くことができない。(林は)これからしっかり鍛えてどこまでの投手になれるか楽しみです」
(5月20日 関東大会1回戦 山梨学院 12―0 横浜隼人)
林君のピッチング動画はこちら
「この関東大会でもう1回、つくり直して夏に行けるようにという気持ちで臨みました。序盤は頭が突っ込んで投げるという悪いクセが出てしまったんですけど、徐々に修正しながら投げることができました。試合の中で修正できるのが自分で強みだと思っているのでよかったかなと思います」
最後の夏に向けて進化は止まらない。この試合の初球に自己最速を2キロ更新する142キロをマーク。選抜では6試合を投げて51回2/3で四死球はわずか6だった制球力も健在。この試合もカットボール、カーブ、スプリットを自在に駆使してコーナーを突いた。「しっかり右バッターのアウトコースに投げるのが自分の持ち味」と長所を自覚している。
選抜後に招集された高校日本代表候補強化合宿では大阪桐蔭・前田悠伍投手や仙台育英・高橋煌稀投手ら世代を代表する投手と交流。その中でも享栄の最速152キロ左腕・東松快征の直球には「速さが一番違った」と衝撃を受けた。その上で「伸びであったり、切れであったり、コントロールであったりという部分は負けてないかなと思いました」と自信を深めた。
甲子園の春夏連覇が懸かる高校最後の夏へ。大きな期待を寄せられるが「自分たちは力がない。そうやって勝てるチームではないので目の前の試合に一丸となって頑張ります」。謙虚に一歩ずつ踏みしめる考えだ。
▼中日・米村明アマスカウトシニアディレクター
「(林について)コントロールが良い投手です。打者が合わせづらい角度やボールの見えづらさを備えている。これから時間をかけて制球力や直球のスピン、打者との勝負勘を鍛えていけば(阪神の)村上のようになれる可能性を秘めています。(アマチュア時代の)村上投手は(投本間の)18メートル44の中で危険を察知できる能力を持っていた。そういう力は打者との勝負の中でしか磨くことができない。(林は)これからしっかり鍛えてどこまでの投手になれるか楽しみです」
(5月20日 関東大会1回戦 山梨学院 12―0 横浜隼人)

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│中日