大学生が豊作と言われるが、狙い目は高校生
2023年09月16日

今年は大学生・社会人投手が例年になく豊作といわれる。ドラフト上位指名の大半は彼らで埋まると、もっぱらだ。
大学4年と社会人の投手で、直球の最速150キロをマークする選手は100人超。153キロ以上に絞っても、確認できる限りで31人(左腕5人)もいる。各球団がこぞって大学、社会人に群がりそうなら、こういうときこそ高校生に目を向けるべきではないか。
セ・リーグのあるスカウトがこう言うのだ。
「ウチもチーム事情があるから大卒組を指名することになりそうですが、個人的には高校生が狙い目ではないかと。近頃は『大卒=即戦力』とは言い切れなくなってきています。ルーキーイヤーから大活躍する大卒ドラフト上位選手は年に1人いるかいないか。しかも、コロナ直撃世代ということもあり、とにかく体力がない。どうせ戦力になるまで数年かかるのなら、ポテンシャルを秘めた有望な高校生を一本釣りしてじっくり育てる方が、ゆくゆく戦力になる確率も高いと思う」
実際、昨年ドラフト上位の大卒選手に対して、球団関係者が「試合で使い続けるとすぐにヘタるから、適度に休ませながら使わないといけない」とボヤく声も聞かれた。今季、新人王の最有力候補に挙がるパのオリックス山下舜平大は高卒選手。
投手では前田悠伍(大阪桐蔭)、野手では佐々木麟太郎(花巻東)、真鍋慧(広陵)。佐倉俠史朗(九州国際大付属)、U18では打者として注目された二刀流の武田陸玖(山形中央)……。タマ不足といわれながら候補はいるだけに、逆張りする価値はありそうだが……。



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