ドラフトで即戦力か将来性、どちらを優先するか
2023年09月19日
サンスポwebsiteより (source)
ドラフト会議(10月26日)まで、約1カ月となった。来週には、指名の方向性についた会議が開かれる球団もある。そうした会議のテーマとして「即戦力か?将来性、どちらを優先するか?」が挙がることがある。
単純に社会人・大学生を即戦力、高校生は将来性を見て決めると考えがちだが、実際に大学生・社会人が入団1年目の結果を見ると、戦力として評価されるかは、難しいものになる。
「即戦力とは、簡単にいえば『1軍のマウンドで投げられるか、1軍のバッタボークスに立てるか』ということ」と元中日スカウト部長の中田宗男氏は説明してくれた。
つまり、基礎の体力作りからやらなくても、1軍の試合で、ベンチが心配することなく投げられ、フィールディングもでき、打者ならウイニングショットはともかく、当たり前の球を当たり前のように打てることともいえる。ここにドラフト1位には、そうした面が常時1軍でというものも求められるようになるわけだ。
2022年入団のドラフト1位選手(社会人・大学)の6人の1年目はどうか。最も活躍したのが新人王を獲得した巨人・大勢投手(翁田大勢)で57試合に登板し、1勝3敗37S、防御率2.05。次いでオリックス・椋木蓮投手が4試合2勝1敗、防御率1.02、ヤクルト・山下輝投手が2試合1勝1敗、防御率1.46の成績だった。
1年目としてどう見るか。たとえば、西武・隅田知一郎投手のように1勝10敗ながら、16試合登板で防御率3.75の数字を残した左腕は、試合数、イニング(81回2/3)を考えれば、及第点という見方もある。
かつては、社会人や大学生の1位指名選手には、「ローテーション入り」「野手なら常時1軍入りで打率・250以上」とか期待されていたが、投手の分業制などで、大勢投手のような1年目から抑えでの活躍も考えられるようになってきた。
指名する選手への期待は変わらないが、1年目の評価、及第点はここ数年で大きく変わってきているように見える。今や入団の際の契約時に勝利数やタイトルなどのインセンティブが含まれる選手こそ、『即戦力の1位』なのかもしれない。そうした点から、各球団がドラフト会議まで各選手のチェックを続けていく。
2023高校生のドラフト候補はこちら
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ドラフト会議(10月26日)まで、約1カ月となった。来週には、指名の方向性についた会議が開かれる球団もある。そうした会議のテーマとして「即戦力か?将来性、どちらを優先するか?」が挙がることがある。
単純に社会人・大学生を即戦力、高校生は将来性を見て決めると考えがちだが、実際に大学生・社会人が入団1年目の結果を見ると、戦力として評価されるかは、難しいものになる。
「即戦力とは、簡単にいえば『1軍のマウンドで投げられるか、1軍のバッタボークスに立てるか』ということ」と元中日スカウト部長の中田宗男氏は説明してくれた。
つまり、基礎の体力作りからやらなくても、1軍の試合で、ベンチが心配することなく投げられ、フィールディングもでき、打者ならウイニングショットはともかく、当たり前の球を当たり前のように打てることともいえる。ここにドラフト1位には、そうした面が常時1軍でというものも求められるようになるわけだ。
2022年入団のドラフト1位選手(社会人・大学)の6人の1年目はどうか。最も活躍したのが新人王を獲得した巨人・大勢投手(翁田大勢)で57試合に登板し、1勝3敗37S、防御率2.05。次いでオリックス・椋木蓮投手が4試合2勝1敗、防御率1.02、ヤクルト・山下輝投手が2試合1勝1敗、防御率1.46の成績だった。
1年目としてどう見るか。たとえば、西武・隅田知一郎投手のように1勝10敗ながら、16試合登板で防御率3.75の数字を残した左腕は、試合数、イニング(81回2/3)を考えれば、及第点という見方もある。
かつては、社会人や大学生の1位指名選手には、「ローテーション入り」「野手なら常時1軍入りで打率・250以上」とか期待されていたが、投手の分業制などで、大勢投手のような1年目から抑えでの活躍も考えられるようになってきた。
指名する選手への期待は変わらないが、1年目の評価、及第点はここ数年で大きく変わってきているように見える。今や入団の際の契約時に勝利数やタイトルなどのインセンティブが含まれる選手こそ、『即戦力の1位』なのかもしれない。そうした点から、各球団がドラフト会議まで各選手のチェックを続けていく。
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