阪神の話題の新人、津田淳哉(ドラフト6位)
2024年01月17日

2023阪神ドラフト6位 津田淳哉 大阪経済大・投手・スカウト評 |
最速152キロ右腕の津田(動画)には座右の銘がある。「負けない投手」。中学時代に在籍した「志貴ボーイズ」の当時の広瀬亮監督から「野球ノートを交換する時に必ず書かれていた」という言葉を、新調した阪神カラーの黄色のグラブに刺しゅうで刻み、新人合同自主トレに臨んでいる。
志貴ボーイズの1学年先輩には、22年のオリックスドラフト1位左腕・曽谷がいた。津田は2年春の全国大会1回戦で、曽谷を差し置いて先発。競争に勝つために、練習日は2時間早くグラウンドに姿を現し、シャドーピッチングなどを繰り返した。
広瀬監督は「本当に投げることが大好きな子」と当時を振り返る。だが、結果は1回KO。打ち込まれた右腕に指揮官が野球ノートを通じて贈ったのが「負けない投手になりなさい」という言葉だった。
「“人に勝とう″なんておこがましい。でも、負けるな、と。10本ヒットを打たれても、ホームベースだけは踏ませない。“負けない投手になれ″と、卒業までずっと言い続けた」。
津田は卒業後もこの言葉を胸に、地道な努力を続けた。高田商時代は最速134キロだったが、大経大に進むと2年春の関西六大学リーグ戦で150キロを計測。4年秋には防御率1・29で最優秀防御率賞を獲得し、「負けない投手」を体現した。
プロでは「開幕1軍を目指したい。そこから1年間1軍にいられるようにしたい」と目標を掲げる。負けないことを追い求め、1軍の舞台で不敗神話の主役を演じてみせる。


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│阪神