昨年指名漏れの冨士隼斗、社会人で151キロデビュー
2024年03月12日

冨士隼斗(平成国際大・投手) 180cm・右投右打・動画 |
予選リーグ6試合が行われた。日本通運は最速155キロ右腕の新人・冨士隼斗投手(動画)が救援で2回2/3を無失点に抑える好投もあり鷺宮製作所に勝利。2連勝で決勝トーナメント進出に王手をかけた。
ルーキーの堂々たるデビューに拍手が注がれた。公式戦初登板で2回2/3を無安打無失点。チームの連勝に貢献した冨士は「緊張したけど集中して、いい投球ができた。この時期にしては最高の投球でした」と胸を張った。
2022年12月の大学日本代表候補合宿で155キロを計測した剛球は健在だ。逆転した直後の6回から登板。「自分の持ち味を出すだけ」と自らに言い聞かせ、浮足立つことはなかった。
先頭打者の初球から149キロ。2人目の6番・橋本をこの日最速の151キロ直球で二ゴロに仕留めるなど、2イニング続けて3者凡退に抑えた。8回は2死から四球を与えて降板となったが、先輩たちはベンチを乗り出しハイタッチで出迎えた。沢村幸明監督は「初登板にしてはこれ以上ないでしょう」と称えた。
昨年は6月に腰を痛めるなど思うような結果を残せず、10月のドラフト会議では指名漏れ。悔しさを胸に「変化球はもっと極めて、直球は155キロ以上を出したい」と青写真を描く。
10日は22歳の誕生日で同期からはサプライズでケーキが贈られた。「最高の22歳のスタートになりました。同い年からは多くのピッチャーがプロへ進んだけど、2年後は自分も同じ舞台に立ちます」。新たな決意を胸に進化していく。
(3月11日 JABA東京大会 日本通運 4―3 鷺宮製作所)


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