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モイセエフ(豊川)、ロッテ「飛ばせるのは魅力」

2024年03月20日

3/20、スポーツニッポン4面より 

モイセエフ・ニキータ(豊川高・外野手)
180cm・左投左打・動画

新基準の低反発金属バットが聖地にキーンと高い音を奏でると、打球はあっという間に右翼ポール際に消えていた。豊川のモイセエフ・ニキータ(動画)が衝撃の本塁打を放った。「前の3打席捉えられなかったので後ろにつなぐ意識でした。追い込まれていたし全部の球に対応しようと」

1―5で迎えた8回1死一塁。3球目の浮いたフォークを仕留めた。「打った瞬間はあんまり覚えていないんです」と結果に驚き、ベース一周後は興奮気味にナインとハイタッチを重ねた。新基準バットは「芯で捉えれば飛ぶ。でもちょっと詰まると外野の頭も越えない」。第3打席の右飛を解析し、弾丸ライナーで結果を出した。

ラッキーゾーンが撤去された92年春、松井秀喜(星稜)が宮古との1回戦で放ったアーチと重なるような、歴史的な大会1号。高校通算では16本目となった。

今秋ドラフト候補の強打者だが、実は1年時は0本。長谷川裕記監督はモイセエフの入学時を「プロ野球選手になりたいと言っていましたけど、細くてなれるわけがないだろうというレベル」と回想する。「単打をいくら打ってもプロには行けない。本塁打を打てる体にならないと」と諭したのが転機となった。

モイセエフは食事量を増やし、その上で筋肉をつけた。入学時は体重66キロだったが「ベンチプレスで127キロを超す重さを胸付きで上げる」体は82キロに成長。遠くへ飛ばす体ができたことでプロの注目も集まってきた。

9回2死満塁、空振り三振で終わった春。「いつも以上にプレッシャーがかかることで硬さが出た」。この反省を糧にし、夏の舞台に帰ってくる。

▼ロッテ・榎アマスカウトディレクター
「(モイセエフについて)体が大きくなり、力強さが増した。あそこまで振れて飛ばせるのは魅力。確実性が高まれば、まだまだ良くなりますよ」

(3月19日 センバツ甲子園1回戦 阿南光 11―4 豊川)



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draftkaigi at 06:54│ │ロッテ 
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