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センバツ高校野球、小倉氏が見つけた逸材選手

2024年03月25日

3/25、日刊ゲンダイ39面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より
開催中のセンバツで話題の「飛ばないバット」。ここまでの印象は、芯が小さくなっている分、詰まったら飛ばないが、詰まらなければ、あまり変わらないということ。それなのに、外野手のポジションが浅過ぎる。

18日の近江は同点の九回2死二塁の守備で、左翼手が内・外野の芝の切れ目から約5メートルの位置まで前進。そこに左前打が飛び、二塁走者を三塁で止めることができたが、あそこからなら本塁に突入されても5メートル手前でアウト。前進守備のリスクが大き過ぎる。2、3メートル手前で封殺できる、芝の切れ目から10メートルあたりまで下がった所が「前進」の適正位置だ。

1本の安打で二塁から生還しにくくなったため、今後はエンドランが増えるだろう。飛ばない分、バントはやりやすいから、投手は「インハイ」を攻めて飛球にするよう努めないといけない。

18日の開幕戦を見て気になったのは、関東第一の捕手がショートバウンドを体で止めようとしていたこと。止めにいくのは中途半端なハーフバウンドのみ。近代野球でショートバウンドは、ミットに納めないとダメだ。

関東第一は1点リードの九回にバントエンドランを仕掛けられ、投手が二塁へ送球してセーフ(野選)というプレーがあった。捕手は「走るジェスチャー」で走者がスタートを切ったこと、そして「指で一塁を示す動き」で投手に知らせないといけなかった。普通は「ファースト!」と叫ぶが、大声援の甲子園では、ほとんど聞こえないのだ。

優勝候補の星稜の4番・萩原獅士は打つ際にバットのヘッドが投手寄りに入ってしまうため、速球に差し込まれている。これは遅い球のティー打撃をやり過ぎると起こりやすい。注目の好打者だけに、修正した方がいい。
3日目終了時点で良かったのは、八戸光星のエース洗平比呂(動画)。初戦は直球が高めに浮いたが、スライダーのキレが抜群。岡本琉奨との左腕2人はレベルが高い。近江の西山恒誠は低めに決まったカーブは良かったが、落差のない高めのカーブは打ちやすかった。低めに決めることが夏への課題だ。

高崎健康福祉大高崎の2年生左腕エース佐藤龍月はスライダー、プロ注目の捕手・箱山遥人(動画)は強肩が目立った。 

打者では今大会1号を放った豊川のモイセエフ・ニキータ(動画)が一番。軸足のかかとが捕手寄りになっており、右肩が入り過ぎるのが気になるが、スイングがパワフルで飛ばないバットを感じさせない本塁打だった。高卒でプロ入りできる逸材だ。

ところで、初日3試合目の近江と熊本国府戦の球審を務めた西貝雅裕さんが素晴らしかった。近年、審判団のミスジャッジが多く、心を痛めていたが、長年見てきた中で一番と思うほど、ストライクとボールの判定が正確で感動したことを付け加えておく。



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