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西武、ドラフトと育成が機能しなくなった理由

2024年06月20日

東京スポーツwebsiteより (source)
かつての常勝軍団が歴史的低迷から抜け出せない。西武は交流戦までを終えて63試合で19勝44敗。勝率3割2厘、チーム打率2割2厘、143得点という「貧打」を象徴する12球団ワーストの指標でパ・リーグの借金をほぼ丸抱えしている。

交流戦前に松井稼頭央監督が休養し、渡辺久信監督代行兼GMの新体制となっても光明が差す気配はない。ここまで深刻な貧打に陥ってしまった要因はどこにあるのか。キーワードは「コロナ禍」と「クロスチェック」にあるようだ。

交流戦の18試合だけでも4番には23年目のベテラン・中村剛(11試合)をはじめ蛭間(3試合)、元山(2試合)、陽川、栗山(それぞれ1試合ずつ)と計5人を起用。打線の軸すら定まらないことで打順も決まらない悪循環を生んできた。

それに加え、いまだにレジェンドである中村剛や栗山に頼らざるを得ないチーム事情こそが低迷を象徴している。それにしても、2019年オフに秋山(レッズ→現広島)が移籍する以前までは生え抜きの野手が続々と芽吹いてきたが、なぜ〝育成ベタ球団〟に転落してしまったのか…。

もちろん、選手育成は簡単にはいかない。「スカウティングと育成」の両輪が機能してこそだが、チームや球団周辺でささやかれている一因は「コロナ禍のスカウト方式が継続されたまま」というもの。具体的には「クロスチェック」がなくなった事実だ。

かつては他球団と同様に西武のスカウト陣はドラフト候補者を絞り込む段階で、担当の地域外に遠征して複数の目でチェックしてきた。地域ごとの担当スカウトは〝密着〟する分、個人的な思い入れが入り込むケースもある。

だが、担当外のスカウトには思い入れがなく、客観的な目で見て会議で本音をぶつけ合うことができる。そうした過程を経て誰が即戦力候補で、誰に数年後の主力になれる可能性があるのかなどを当たり前に議論してきた。

ところが、コロナ体制が終結した昨夏の甲子園でも他球団が聖地にスカウトを集結させた一方で、西武だけは渡辺GM(現監督代行)と潮崎編成ディレクターら編成上層部の4人だけという寂しい陣容だった。これは球団側による経費削減の一環だったのか…。

ただ、クロスチェックが失われた20年以降の4年間で西武が指名して獲得した野手は支配下で12人、育成で10人。レギュラーに最も近いのは21年のドラ3・古賀悠斗捕手だが、19年に秋山が流出して以降、獲得した9人の外野手(育成含む)を含む現有メンバーからレギュラーは現れていない。

コロナ禍を期に、球団では「育成のライオンズ」を旗印に最新テクノロジーを導入した新部門を続々と立ち上げたが、チームづくりの根幹を成す〝心臓部〟がスカウト部門であることに変わりはない。単なる経費削減でクロスチェックが停止されたとすれば、現場で起きている惨状は何らかの「警告」と言えるかもしれない。


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draftkaigi at 06:16│ │西武 
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