沼井伶穏(横浜隼人)に11球団、巨人が高評価
2024年07月10日

沼井伶穏(横浜隼人高・投手) 186cm・右投右打・動画 |
身長186センチの大型右腕がベールを脱いだ。ナイジェリア人の父、日本人の母を持つ横浜隼人・沼井(動画)が152球で9回を投げ切り、10安打3失点と粘りの投球を披露した。「(チームが)初戦を良い形で勝てた。自分もしっかりとしたピッチングでチームに流れを持ってこようと思っていた」
序盤は死球や安打で走者を出す苦しい展開。三回には1死から4連打で2点を失い、なおも2死満塁のピンチを迎えたが後続を三振で斬った。その後も相手打線の追い上げを振り切り、今夏の初登板を終えた沼井は「調子は良くなかったが、しっかりゲームをつくれた」と頰を緩めた。
角度のある直球は最速150キロを誇る。この日は巨人、DeNA、ヤクルトなど11球団が視察。スカウトのスピードガンでは最速148キロを計測した。巨人・榑松伸介スカウト部次長は「手足が長くてバランスがいい。力みなくバランスよく投げられる。いい投手だなと思う」と高く評価した。
活躍の秘訣は食生活にある。母の愛さんが手作りした弁当など1日6食を頰張り、体重は1年時の70キロから15キロ増の85キロに。球速は最速130キロから150キロに伸びた。沼井は「体重を増やしたのが球速が上がった一番の要因。下半身で粘って投げることができるようになった」と手応えを口にした。
剛腕が目指すのは高卒でのプロ入り。「高校を卒業してプロに入るのが自分の目標。夏の大会は自分がどのくらいのレベルなのか、しっかり示す大会にしたい」と将来を見据えた。激戦区・神奈川で横浜隼人を2009年夏以来の甲子園に導き、飛躍の夏にする。
(7月9日 神奈川大会2回戦 横浜隼人 6―3 鶴嶺)


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│巨人