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阪神、モイセエフ(豊川)リストアップ

2024年07月12日

7/12、スポーツニッポン1面より 

モイセエフ・ニキータ(豊川高・外野手)
180cm・左投左打・動画

阪神が今秋ドラフト候補として愛知・豊川高のモイセエフ・ニキータ外野手(動画)をリストアップしていることが分かった。ロシア人の両親を持ち、今春の選抜大会では飛距離を抑えた新基準バットで最初の本塁打を記録。同じ左投げ左打ちの外野手で高卒3年目にして1軍戦力に定着した前川右京外野手に続く人材として注目している。 

愛知・豊川高のモイセエフは、今春選抜大会で2本しか出なかった柵越えを放った1人だ。阿南光との1回戦。今年から導入された反発力を抑えた新基準バットで、右翼席へ放り込んだ。1メートル80、82キロから繰り出すパワーとソフトバンク・柳田に憧れることから、「ネクスト・ギータ」と称される逸材だ。

阪神は、この左打ちの中堅手を高く評価し、今秋のドラフト候補としてリストアップ。東海地区を担当する筒井和也スカウトは「球を捉えた時の飛距離、打球スピードは他の高校生にはないものがある」と賛辞を惜しまなかった。

中野、湯浅ら、担当選手に“当たり”が多い目利きの筒井スカウトは、高校通算15本塁打超のスラッガーについて、もう一つの魅力を力説した。「まだまだ粗削りだが、非常に勝負強い。公式戦になると、必ず結果を出している印象がある。集中した時に能力がさらに増す。そんな雰囲気がある」

出場選手トップの打率・571を引っさげて出場した選抜大会で堂々の本塁打。プロ球団スカウトと野球ファンが注目する中でパフォーマンスを発揮できる点に着目し、「そこがプロ向きだと感じさせる」と冷静に分析した。

今夏の愛知大会は14日に愛知啓成との初戦を迎える。高く評価する球団もあり、ネット裏はスカウト陣でにぎやかになりそうだ。

近年の阪神は高校生外野手の強打者にアンテナを張っている。米大リーグの年俸高騰と日本投手のレベルアップが要因とみられる外国人打者の不振が目立つ球界事情を踏まえれば、自前での打者育成は必須。19年ドラフト2位の井上を皮切りに21年同4位の前川、22年同3位の井坪と指名・獲得を続けてきた。まいた種が芽を出し、今季飛躍した前川に続く素材の発掘は恒久的な課題だ。

ロシア人の両親を持ち、日本で生まれ育ったロマン砲。広い甲子園に挑む力を秘めるモイセエフが次代を担う若虎として加われば、虎党の胸を熱くさせるはずだ。


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draftkaigi at 07:05│ │阪神 
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