菊地ハルン(千葉学芸)に10球団、阪神「面白い存在」
2024年07月13日

菊地ハルン(千葉学芸高・投手) 200cm・右投右打・動画 |
しとしとと降り続ける雨の中、ロマンの詰まった長身を躍動させた。悪条件のマウンドを感じさせない安定感ある投球。千葉学芸・菊地(動画)が無四球でスコアボードにゼロを刻んだ。
初回先頭にいきなり中前打を浴び、「自分の甘さが出た。飛ばしていかないとと思いました」と火が付いた。ためを作って体が開かないよう修正し、以降は安打を許さず。この日の最速は142キロながら、直球、変化球ともに丁寧に制球して6三振を奪い「球が走っていて、後半は自分の投球ができた。納得できる投球」とうなずいた。
打撃でも2打数2安打と貢献。四回に出塁し、三塁へ滑り込んだ際に左手首を痛めるアクシデントもあったが、治療後に五回も続投。試合後は「支障はない」と軽傷を強調した。5月に自己最速149キロを計測。体幹トレーニングに加え、走り方を見直し、登板前にダッシュ系のメニューを増やしたことが奏功したという。
身長2メートル、体重103キロの恵まれた体格に高いポテンシャルを秘めた右腕の投球に、日米10球団のスカウトが注目。阪神・平塚スカウトは「体の使い方が柔らかい。おもしろい存在」と評価した。
プロ入りを志す中、「この夏に懸けている部分はありますが、自分のためじゃなくて、チームが勝つためにやっていきたい」と菊地。勝負の夏に全力を注ぎ、高みを目指す。
(7月12日 千葉大会2回戦 千葉学芸 5―2 佐倉)

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│阪神