清水大暉(前橋商)に7球団、DeNA・西武が高評価
2024年07月14日

清水大暉(前橋商高・投手) 192cm・右投右打・動画 |
春夏通算9度の甲子園出場歴を誇る県立伝統校・前橋商が7回コールドで初戦突破した。最速148キロを誇る今秋ドラフト候補で、192センチの長身右腕・清水大暉(動画)が夏の初戦に先発。7回を6安打無失点で完封し、チームを快勝発進に導いた。
2度、首を振った。清水はミットを見つめると、最後の力を振り絞った。渾身のストレートに、打球は力なく左翼に浮いた。ゲームセット。7―0での7回コールドだ。夏の初戦特有の緊張感から解放され、エースは笑顔で汗をぬぐった。
「走者を出してから粘れたのが勝因だったと思います。一戦必勝がチームのテーマでもあるので、とりあえず1個勝てたのが良かったです」
長身から繰り出す、角度のあるストレートが魅力だ。スカウトのスピードガンでこの日の最速は143キロ。武器を最大限に生かすためカーブを操り、緩急で幻惑した。
「真っすぐはそこそこ自信があるので、真っすぐを生かすために緩急でタテの変化を大きく使えれば、真っすぐ主体でも組み立てられると思ったので」。まずはしっかりと、スコアボードに7つのゼロを刻んだ。
ネット裏では7球団14人のスカウトが視察。DeNA・萩原龍大チーム統括本部長は「まだ底が知れない。まだまだ伸びていく投手」と期待し、西武・渡辺智男アマチーフ補佐も「球質はいいものを持っている。伸びしろがある」と評価した。
(7月13日 群馬大会2回戦 前橋商 7―0 市太田)

