今朝丸裕喜(報徳学園)に7球団、阪神・ロッテ評価
2024年07月29日

今朝丸裕喜(報徳学園高・投手) 186cm・右投右打・動画 |
2018年以来の夏の甲子園への扉を力強く開いた。報徳学園・今朝丸(動画)が今大会5試合目の登板で自身公式戦初の完封をやってのけ、ついに兵庫の頂点だ。マウンドで人さし指を天に突き上げチーム全員で喜び合った。
「どんどんソーンで勝負できた。決勝の舞台で完封はすごく自信になるし、次の試合にもつながる」
風格たっぷりの110球だった。0―0の三回に2死一、三塁と最大のピンチを迎えたが「絶対ホームを踏ませない。ここを取られたら負ける。自分が抑える」と集中してギアチェンジ。内角への直球で見逃し三振を奪い「ヨッシャ!」と拳を握った。
その後は得点圏に走者を進ませずゼロを並べて5安打、5奪三振で完封。エースの力投に打線も応え、六回に橋本の適時打で先制すると、八回に橋本の2点打とスクイズで3点を加えた。
ネット裏では7球団のスカウトが右腕の投球に熱視線を送った。阪神・熊野スカウトは「直球は146キロが出ていたし、カーブ、スライダーをバランスよく投げていた。長身で角度がある球が伸びてくる。才木(阪神)のようなタイプの投手になれる」と引き続き高く評価。
ロッテ・三家スカウトも「春から夏にかけて平均球速が上がってきている。まだ体ができていない分、伸びしろがあり楽しみ」とうなった。
(7月28日 兵庫大会決勝 報徳学園 4―0 明石商)

