2024夏の甲子園展望(スポーツ報知の見解)
2024年07月31日

低反発の新基準バットが導入されて最初の夏。センバツは、大会を通じてサク越え本塁打がわずか2本と長打の減少が顕著だったが、各地方大会では力強い打撃で勝ち上がる高校も少なくなかった。49地方大会の決勝で飛び出したホームランは22本。飛ばないバットに対応するための努力の跡が見て取れる。
猛暑で消耗戦になる夏を制するには、打力が必要になる。センバツの覇者・健大高崎は、4番の箱山を中心に打線に切れ目がない。投手では2年生右腕・石垣が最速を154キロまで上げるなど成長著しい。
センバツ準Vの報徳学園は、兵庫大会の打率が6割超の3番・安井の存在が頼もしい。プロ注目のエース・今朝丸は、決勝で公式戦初完封をマークするなど充実ぶりがうかがえる。このほか、花咲徳栄、東海大相模、中京大中京、京都国際、大阪桐蔭、広陵あたりにも優勝を狙う力がある。
今大会は、酷暑対策として最初の3日間を3試合とし、午前・午後の2部制で実施される。開場100年を迎えた甲子園新世紀での高校野球のあり方についても考えていきたい。

draftkaigi at 07:02│
│甲子園大会展望