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モイセエフ・ニキータ(豊川)に全12球団調査書

2024年10月17日

中日スポーツwebsiteより (source)

モイセエフ・ニキータ(豊川高・外野手)
180cm・左投左打・動画

甲子園史に歴史を刻んだ男が、プロの世界に挑戦する。今春のセンバツで、反発を抑えた新基準バットで史上初のホームランを放った豊川のモイセエフ(動画)。高校入学時からプロ入りを目指して鍛錬を積み、満を持してプロ志望届を提出した。

「夏の大会が終わってからずっとプロを意識して練習してきた。この数カ月が一番成長できる時期」と向上心を持って野球と向き合っている。

高校では1年春からベンチ入りし、2年秋からはチームの大黒柱。チームメートの合言葉は「ニキータに回せ」。打率を残せて、チャンスにも強い3番打者として打線をけん引し続けた。2年秋の東海大会は4試合で打率.625、6打点と大暴れ。チームを初優勝に導くとともに、今春のセンバツ出場を決めた。

最後の夏は5回戦で大成に敗れて甲子園出場は逃したが、すぐに次の目標に向かって歩み出した。寮から実家へ一時帰宅し、7月22日の敗戦から1週間で再始動。長谷川裕記監督から「今からはプロになることだけを考えろ」と背中を押されて、今度は自分のためだけに時間を費やした。

目標としているのは、ソフトバンクの柳田悠岐外野手。「トリプルスリーを達成できるような走攻守そろった選手になりたい」とプロ入りだけでなく、その先も見据える。得意の打撃以外も磨くため、力を入れたのはスピードの強化。チューブを使ったトレーニングで走り方から見直し、守備や走塁に生かせる瞬発力を養った。

入学時の66キロからコツコツと増量してきた体重は87キロに到達。練習で握ってきた木製のバットは8本ほど折れて、努力の証しとしてロッカーで大切に保管している。着実に成長を刻んできた。

愛知県で生まれ育ったが、両親はロシア出身。息子のために一から野球を勉強し、高校では全ての試合に駆けつけてくれた。「成長した姿を見せられることが一番うれしい。プロに入って活躍する姿を見せたい」。

調査書は12球団から届いた。家族への恩返しを誓う高校生屈指のスラッガーが、ドラフト会議での吉報を待つ。



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draftkaigi at 10:35│ │高校 
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