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中日、徳山一翔(環太平洋大)を上位候補に

2024年10月21日

10/21、中日スポーツより 

徳山一翔(環太平洋大・投手)
177cm・左投左打・動画

漁師町生まれの活きのいい即戦力左腕が竜投手陣に加わる可能性が浮上した。倉敷・マスカットスタジアムに集った6球団14人のスカウト陣。寒空の中、熱視線を送っていたのは、環太平洋大の左腕・徳山(動画)だ。

177センチ、87キロのがっちりした体格。オーバースローの癖のないフォームから最速153キロの直球を投げ込む。けがの影響で4年春は登板なしも、秋はフル回転。この日は球場のスピードガンで最速147キロを記録した真っすぐとカーブを軸に7イニング、3安打無失点の好投。「ストライク先行のピッチングができた」と汗を拭った。

竜のスカウト陣はまだ伸びしろありと見る。松永スカウト部長は「力を入れた球は力があった。春は投げてなかったし、まだ状態は上がるのでは」とコメント。野本スカウトは「馬力があるし、チェンジアップの抜けもいい。上位で名前が消える投手」と評価した。

漁業とサーフィンが盛んな徳島県海陽町出身。父・剛さんはマグロやカツオの漁師。所有する漁船「徳寿丸」に乗って漁に出る姿を見て育ち、幼少期の夢はプロ野球選手ではなく漁師だった。今でも好物はカツオのたたき、趣味は海釣りだ。

野球を始めたのは小学2年のとき。小学6年で全国大会出場経験はあるが、鳴門渦潮高での最後の夏は3番手投手で無名の存在だった。

頭角を現したのは環太平洋大進学後。大学2年だった2022年、元広島・野村謙二郎さんの弟、野村昭彦監督が就任した。18、19年に大学日本代表のコーチを務めた野村監督がキャッチボールを見て「代表で見た森下(広島)や早川(楽天)に匹敵するキレがあった」と才能を見いだされた。

2年秋に出場した神宮大会初戦の国際武道大戦で7イニング、無安打無失点。全国で結果を出して、一躍注目を浴びた。運命の日を前に「どこに行くのか、ワクワクしています」と笑顔を見せた。

来季以降の竜投手陣を見渡すと先発左腕が補強ポイントの一つだ。4年連続で規定投球回を投げた小笠原が今オフのメジャー挑戦を視野に入れ、長年先発陣を支えた大野は来年37歳、松葉も35歳を迎える。

1位指名の基本線は関大の金丸だが、他球団との競合は必至。抽選で外れた場合を想定する上で、徳山は指名候補のひとりだ。24日のドラフト会議まであと3日。戦略を練り、投手陣再建を担う投手を釣り上げる。



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draftkaigi at 07:05│ │中日 
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