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高校

斎藤大翔(金沢)全12球団と面談、1位候補に浮上

2024年10月16日

10/16、スポーツニッポン4面より 

斎藤大翔(金沢高・遊撃手)
181cm・右投右打・動画

今秋ドラフトは高校生遊撃手が豊作と評されている。例年になく好選手がそろう中、守備でトップ級の評価をえる原石が甲子園未出場組の中にいる。それが強肩俊足で光る金沢の斎藤(動画)だ。

「守備と足には自信がある。守備を武器にして上の舞台で戦っていきたいです」。守備で観客をうならせる日を思い描きながら、運命の会議当日を心待ちにしている。

全国に堅守の遊撃手は数多くいれど、身長1メートル81の大型となれば特筆ものだ。長身選手の悩み種と言える動きの重さとは全くの無縁で、バネやしなやかさを感じさせる。室内練習場で地道な捕球練習を繰り返すなどして、捕球後の握り替えの速さなど細かな技術も超高校級にまで鍛え上げた。

加えて遠投120メートルの強肩に、50メートル走6秒0の俊足を生かしたベースランニングの加速力も一級品。磨けばどこまでも光るポテンシャルの塊と言える。

2年春のことだった。上田西との練習試合。その年のドラフト1位でオリックスに入団する横山聖哉に魅了された。「一人だけ体が大きくてオーラがあった。本当に凄かった」。この対戦を境にしてウエートトレーニングに励むようになり、1年間で8キロ増の体重76キロと立派な体格を手に入れた。そして1位指名を受けた姿を見て「自分も1位で行く」と心に決めた。

高校通算14本塁打のうち公式戦6発と勝負強さも光る。「(花咲徳栄の)石塚選手らの遊撃手が注目されて悔しかったけど、自分は負けていないと思ってきました」。走攻守三拍子そろう素材型にNPB全12球団が面談を済ませた。1位指名も夢ではない位置にいる。



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坂井遼(関東第一)10球団調査書、育成指名は拒否か

2024年10月09日

10/9、スポーツニッポン4面より

坂井遼(関東第一高・投手)
178cm・右投右打・動画

関東第一の先発右腕・坂井(動画)は1回2/3を5安打5失点。既に新チームを軸にした秋季大会に挑む新チームが始動しており、コンディション調整が難しい中で最速は144キロ止まりに終わり、「自分のせいで負けてしまったので悔しい。先発の気持ちのつくり方をもう1回教わって挑戦していきたい」と前を向いた。

有終の美とはならずも24日のドラフト会議へ向け、アピールしてきた。今夏の甲子園はエースとして準優勝に導き、大会後にはU18高校日本代表にも選ばれた。既にNPB10球団から調査書が届き、支配下指名を受けた場合のみプロ入りする意向。

自身があと一歩及ばなかった日本一の夢は後輩に託し「調子の波を減らしてほしい」と成長を願った。

(10月8日 佐賀国体準決勝 小松大谷 6―1 関東第一)



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森井翔太郎(桐朋)、ドジャースと複数回交渉

10/9、スポーツニッポン3面より 

森井翔太郎(桐朋高・遊撃手兼投手)
183cm・右投左打・動画

将来性のある二刀流に、ついにメジャーの名門も動き出した。ドジャースは既に桐朋・森井翔太郎内野手(動画)と複数回、交渉。年内には契約球団を決める予定の森井にとっても、常にワールドチャンピオンを狙って補強と中長期的な視野で育成も成功させている常勝球団は、魅力的な選択肢となるはずだ。

桐朋は偏差値71を誇る進学校で毎年のように東大合格者を輩出。今夏の西東京大会は2回戦で富士森に2―9で初戦敗退したが、森井を目当てに日米14球団のスカウトが集結した。

NPB入りの可能性も残してプロ志望届を提出するも、その後に渡米した際にマイナーの試合を観戦して「3、4年後にメジャーに上がっていたい」とマイナー契約を目指すことを決意。NPB12球団には意思表示の文書を送っている。

9月以降にド軍も含めた7球団との面談を終え、今後も少なくとも2球団と交渉する予定。最終的には10球団ほどの選択肢となりそうだが、ド軍には今季に「50―50(54本塁打、59盗塁)」を達成した同じ二刀流の偉大な先輩で「追い続けたい理想像」と語っていた大谷が所属する。

NPBを経由してメジャー挑戦した大谷とは違い「自分は最初から米国にいるのが強み。一緒だと思わず、自分だけの強みになる部分を探していきたい」と新たな先駆者になる未来も思い描いていた。

メジャー屈指の資金力で、分厚い選手層を誇るド軍。一方で1日にロッテ・佐々木の視察を目的にアンドルー・フリードマン編成本部長が強行軍で来日するなど日本選手の原石発掘への努力も惜しまず、10年には甲子園出場がなかった文徳(熊本)の右腕・高野一哉とマイナー契約を結んだ。

打者としても、投手としてもプロから注目を集めてきた森井が、大谷、山本と同じユニホームに袖を通すのか。夢は無限に広がる。



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小倉氏イチオシの高校生ドラフト候補

2024年10月07日

10/7、日刊ゲンダイ39面「小倉清一郎の鬼の秘伝書」より
24日のドラフト会議を前に、高校生の注目選手を挙げてみる。投手ではまず報徳学園の今朝丸裕喜(動画)だ。昨年より腕の振りが力強くなり、常時140キロ台後半をマークするまでに成長。188センチの長身で角度がある。プロでは3年で一軍に出てこられるとみている。

双璧なのは、東海大相模の大型左腕・藤田琉生(動画)だ。こちらはさらに198センチの長身なのに、以前は左肘が下がっていた。それが、今春から夏にかけて肘が上がったことで、出力が大きくアップ。最速150キロをマークするまでになった。軸足に力がたまる2段モーションも効果的。変化球のレベルも高い。

映像を見ていいと感じたのは、福岡大大濠の右腕・柴田獅子(動画)。甲子園出場歴はないものの、190センチから投げ下ろす投球フォームには躍動感があり、そしてしなやかである。球速は140キロ台後半でスライダーもいい。打っては高校通算19本塁打の二刀流。私のイチオシで、今朝丸と藤田とともに1位で指名されてもおかしくない。

バランスが良く、下位指名があるかどうかというところでは、関東第一の甲子園準優勝右腕・坂井遼(動画)と昨秋の明治神宮大会準優勝の作新学院の右腕・小川哲平(動画)。一方、甲子園に4度出場した最速148キロ右腕の広陵・高尾響(動画)は、球速が出ても打者に捉えられる。球の回転数が足りないように見える。

プロ志望届を出していない「番外編」では、甲子園とU18の投球で興南の左腕・田崎颯士(動画)に将来性を感じた。

捕手では健大高崎の箱山遥人より関東第一の熊谷俊乃介の成長が目についた(志望届未提出)。横浜の椎木卿五(動画)は神奈川大会決勝でサイクル安打を放ったように、打撃力は買える。

候補が多い遊撃手では、花咲徳栄の石塚裕惺、早実の宇野真仁朗が有名だが、私は宮崎商の中村奈一輝(動画)を推したい。183センチ、71キロと細身ながら、俊足と強肩が武器(50メートル6秒0、遠投115メートル)で守備範囲は広く、三遊間の深い位置からのスローイングも鋭い。投手として146キロを計測している。打撃も良く、巨人・坂本勇人の光星学院時代とよく似ている。

他ではメジャー志望という東京の進学校・桐朋の森井翔太郎(動画)金沢の斎藤大翔(動画)の評判もいい。

外野手では豊川のモイセエフ・ニキータ(動画)は打撃力が高い。神村学園の正林輝大(動画)も指名されそうだが、大阪桐蔭の境亮陽(動画)はスピードが素晴らしく、肩もいい(50メートル5秒8、遠投105メートル)。22年に最多安打のタイトルを取った中日の岡林勇希タイプだ。

今年は大学生に有望株が多いが、高校生は外れも含めた1位12人に何人が入ってくるか注目だ。



上の記事は「松坂大輔の育ての親」として有名な小倉清一郎氏が書いたものです。下は同氏が横浜高の野球部部長に就任した1994年から退任するまで、同校からドラフト指名された選手。(大学・社会人経由も含む)

選手名指名年度とプロ入り後の成績
紀田 彰一1994横浜1位
斉藤 宜之1994巨人4位
多村 仁1994横浜4位
横山 道哉1995横浜3位
幕田 賢治1996中日3位
中野 栄一1996中日4位
高橋 光信1997中日6位
白坂 勝史1997中日7位
松坂 大輔1998西武1位
矢野 英司1998横浜2位
部坂 俊之1998阪神4位
小池 正晃1998横浜6位
丹波 幹雄1998ヤクルト8位
阿部 真宏2000近鉄4位
後藤 武敏2002西武自由枠
成瀬 善久2003ロッテ6巡目
小山 良男2004中日8巡目
涌井 秀章2004西武1巡目
石川 雄洋2004横浜6巡目
松井 光介2005(大・社)ヤクルト3巡目
佐藤 賢治2006(高校)ロッテ2巡目
福田 永将2006(高校)中日3巡目
円谷 英俊2006(大・社)巨人4巡目
高浜 卓也2007(高校)阪神1巡目
土屋 健二2008日本ハム4位
筒香 嘉智2009横浜1位
荒波 翔2010横浜3位
近藤 健介2011日本ハム4位
乙坂 智2011横浜5位
下水流 昂2012広島4位
田原 啓吾2012(育成)巨人1位
倉本 寿彦2014DeNA3位
浅間 大基2014日本ハム3位
高浜 祐仁2014日本ハム7位


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森井翔太郎(桐朋)MLB挑戦へ、日本プロ野球は拒否か

2024年09月21日

9/21、スポーツ報知6面より 

森井翔太郎(桐朋高・遊撃手兼投手)
183cm・右投左打・動画

高校通算45発の強打者で、投げても最速153キロを誇る今秋のドラフト候補、桐朋の森井翔太郎遊撃手(動画)進路をメジャー球団に絞ったことが20日、分かった。9月上旬に家族で渡米。6日間の視察を経て決断した。現在、米4球団からオファーがあり、さらなる絞り込みを経て、マイナー契約を結ぶ見通しだ。

自らの目で見て決めた。だから迷いはない。スポーツ報知の取材に森井は表情を引き締め、進路をメジャー球団に決めた理由を語った。

「自分の夢であるメジャーリーガーとして活躍するために、一番可能性が高いと思いました。マイナーからはい上がるのは、並大抵のことではないと思っています。1Aの試合も見て、『ここでやっていくんだ』という明確なビジョンができました」

偏差値71の難関進学校で小中高と学んだ大器。多くのスカウトが打者としての将来性を評価する中、米大学進学、国内プロも視野に入れ、2日にはプロ志望届を提出。進路を熟考してきた。日常会話には困らないレベルまで英語も上達。米国ではメジャー、1Aを観戦。米大学の施設を視察した。そして覚悟を決め、直接のMLB挑戦を選んだ。

過去、ドラフトで指名漏れした高校生がMLB球団とマイナー契約を結んだ例はあるが、有力候補の直接メジャー挑戦は極めて異例。10月24日のドラフト会議で森井を指名候補としてきた国内球団に、桐朋サイドはメジャー挑戦の決意が固い旨を説明する方針だ。

「夢に挑戦するチャンスが巡ってきて、ワクワクしています。米国で選手のレベルの高さを感じました。下から一つ一つ、はい上がっていきたい」と森井。正々堂々、大いなるチャレンジに臨む。



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